集団進学塾の実態

個別指導塾に通う生徒には、集団塾とかけもちしている生徒がけっこういます。

集団指導では不十分な部分を、個別指導で補おうという考えのようです。

塾に通ったことがない私は、塾でどんな指導をしているのかよく知りませんでした。

ところが先日、塾生に話を聞いて驚きました。

その生徒の通う集団指導塾では、先生がひたすら黒板を書いて、生徒はノートを取るのに必死なのだそうです。

しかも、中学3年生の受験直前のこの時期にです!

ちょっとびっくりしました。

それで理解できているのか聞いても、まったくわからないとのこと。

入試対策もしているようですが、問題をやらせて解答解説はまたまた超ハイスピード。

これもノートをとるのに必死で先生の解説はほとんど聞けていないとのことです。

だから、できなかった問題もそのままほったらかしです。

明日から始まる冬期講習も朝から晩まで缶詰だそうで、一体いつ自分の勉強をするのかという状態です。

こんな指導をしている塾に通う必要があるのでしょうか。

お金だけでなく、時間も奪っているとしか思えません。

でも、受験生もその保護者も、受験に対する不安を抱えていますから、疑問を持ちながらも塾通いを止められずにいるのですね。

街を歩いていると、塾の数の多いこと!

大手から個人まで、駅周辺にはたくさんの塾が乱立しています。

このどれもこれもがこんな指導をしているとは思いませんが、塾を選ぶときはよくよく考えたほうが良いと思いました。

高校に勤務していたときに感じた、板書写しマシーンのような生徒たち。

ノートはきれいに書けているけれど、ただ手を動かしているだけでまったく頭が働いていない。

こういった状態は、子どもの頃からこのような塾の指導を受けているせいなのかもしれません。

塾通いの弊害ですね。

お金だけでなく時間も思考も自立も奪われる塾通い。

勇気を持って断ち切る必要もあるのではないでしょうか。

大切なのは、生徒自身が自分で学習する時間です。

そういうことが指導できる塾でありたいですね。

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