先日、とある料理教室に行ってきました。
肉まんを皮から手作りしたり、シフォンケーキを作ったり、楽しい時間でした。
その中で、洗剤についてのデモンストレーションがありました。
料理教室なのに洗剤?と思うかもしれませんが、料理に洗い物はつきものです。
2つの洗剤を比べて、油汚れの落ち方の比較をするというものでした。
結論から言うと、片方の洗剤は、少量で油汚れがものすごくキレイに落ちたのです。
「洗剤を少量しか使わないから環境に優しい」とその人は言いました。
普通の人なら感動して、その洗剤を購入するということになるのかもしれません。
でも、私は少し疑問に思いました。
少量で泡立ち、油汚れがキレイに落ちるということは、発泡剤や界面活性剤がたくさん使用されているということです。
下水で処理しきれなかった界面活性剤は川や海に流れ込み、環境に影響を与えます。
決して環境に優しいとは言い切れないと思いました。
そもそも、そこまでして油汚れをキレイに落とす必要があるのか、とも思います。
抗菌グッズにしてもそうです。
私たちのまわりには様々な常在菌が存在しており、そのバランスの中で私たちは生きています。
それを排除してキレイにしすぎるのは、かえって問題があるように思います。
アレルギーの増加などはその1つと考えられています。
ちなみにうちでは、油を使っていない食器類は水で流すだけです。
食器用洗剤は粉せっけんをお湯で溶いて手作りしています。
油汚れはあらかじめキッチンペーパーで拭き取ってから洗い、洗剤の使用量が少なくなるように工夫しています。
どちらがいいかは、人それぞれの価値観です。
でも、外からの情報を鵜呑みにせず、いったん自分の中でフィルターにかける作業は必要です。
そのフィルターは何かというと、正しい知識です。
今は情報量も多いので、何が正しくて正しくないのか判断も難しい時代です。
そのために学びが必要であり、バーチャルではないリアルな本物の体験が必要だと思います。
学びと体験の中でいろいろな価値観に触れ、その中から自分の価値観を見出し、ビジョンを確立していく。
そして、その価値観をできるだけ原則的本質的なものに近づけていく。
これが教育の目的なのではないでしょうか。