前回、「自分ごととして習得し実践できて初めて『真の学び』となる」ということを書きました。
前回の記事はこちら⇒ 学んでいるのに学んでいない生徒たち
では、真の学びを得るためにはどうしたらよいでしょうか。
「真の学び」を習得するために、「日々の記録(自分ログ)」を書くことをおすすめします。
イメージとしては日記のようなものですが、たんなる出来事の記録ではありません。
真の学びを得るためには、書き方にコツがあります。
「自分ログ」に書くことは以下の3つです。
①自分のしたこと、感じた事…事実 (ほとんどの場合、これで終わっています)
②自分が感じたことの原因……事実の背景にある、自分にとっての同意・違和感という「要素」
③今後の自分の対応……………この「要素」に対する自分が思う評価や、その後の言動への影響
これらを、“今”の自分が抱いているコメントとして書くようにします。
例を挙げてもう少し説明しましょう。
例えば、生徒に書かせるとこんな感じです。
<例>
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「今日は友達とディズニーランドに行きました。
キャストの人たちは相変わらず親切で、とても楽しかったです。」
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これでは何も書いていないのと同じです。
なぜなら、その日1日の「自分の行動結果の記録」や、表面的な内容のない「喜怒哀楽という感情」しか書いていないからです。
この場合は、例えばこんな風に仕上げましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日は友達とディズニーランドに行きました。
キャストさん達は相変わらず親切です。
私たちが次に見ようと思っていたショーの時間を心配して確認しようとしたら
一人のキャストさんが近づいてきて、いろいろ教えてくれました。
「よく気がつきますね」と聞くと、
“皆さんの行動に変化があったから”、と言っていました。
「動作のカラーが変わったのを見逃がさなかった」そうです。
キャストさんたちは、ゲストの些細な動きもよく観察してるのだと感心しました。
“それが役目”だと言っていました。
自分のすべきことに誇りを持っています。
私もキャストさんのように仕事に誇りを持ちたいです。
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「自分ログ」を書く目的は
①自分を知る
・当たり前の日常生活の中で、自分に刺激を与える“日常的な経験”があることを認めること。
・この“経験”を、意識をもってしっかりと受けとめ、自分が感じたその内容を文章にすること。
②自分の変化を意識する
・自分が文章にした事がらを、過去にさかのぼって読み返し・振り返り、その時々の自分を再認識すること。
・過去の自分の考えを尊重し、それを大切にし、前提にし、今日の自分が何を思うか記述すること。
③自分の価値観(理念)を構成する
・過去の自分の、その時々の変化を理解し、今の自分がどうあるべきか考え、決断すること。
・様々なことが“いかにあるべきか”、また“自分は何を大切にすべきか”を深く洞察すること。
書く力や表現力など国語力を養うにも効果的です。
1冊ノートを用意してもいいですし、スマホのアプリを利用するのも手です。
日記アプリもいろいろと出ています。
無料のブログサービスを利用してもいいでしょう。
自分が楽しみながら続けられそうな方法を選ぶといいですね。
大切なのは「続けること」です。
ぜひ楽しみながら、「自分ログ」を書いてみてくださいね。
One thought on “真の学びを得るためにはどうしたらよいか”