センター試験まで約1ヶ月となりました。
受験生の方はいよいよ大詰めですね。
最後の追い込みで焦りや不安の方も多いと思いますが、こんな時に最も大切なことは「体調管理」です。
受験シーズンは、1年の中で最も寒い時期で、風邪やインフルエンザの流行る時期でもあります。
体調が思わしくなければ、学習も思うようにはかどりません。
まずは体調をしっかり整えましょう。
体調管理で大切なことの1つは「栄養」です。
肉、魚、野菜、穀類など、バランスのとれた食事を心がけましょう。
最近は糖質制限などが流行っていますが、脳が働くためにはブドウ糖が必要です。
安易な糖質制限は脳の働きが鈍ります。
また、勉強の時間を惜しんで、インスタント食品などで済ませるのも問題です。
脳が働くためには、糖質以外にビタミンやミネラルなどの栄養素が必要です。
免疫力を高めるためにも、タンパク質やビタミン・ミネラルなどのさまざまな栄養素が連携して働きます。
息抜きや気分転換のつもりで、料理をしてみるのもおすすめです。
料理をするには「段取り力」が必要なので、時間の使い方が自然と身につきます。
体調管理で大切なことの2つめは「休養」です。
受験勉強のために睡眠時間を削るのは、かえって逆効果のような気がします。
人により最適な睡眠時間は異なるかと思いますので、自分の体調がベストになるように自己管理しましょう。
このような健康に対する取り組みと、学習に対する取り組みは相関関係があるように思います。
健康は、毎日毎日の生活習慣が大切です。
早寝早起きといった生活のリズム、毎日の食事・運動・休養といった毎日の取り組みの積み重ねが健康な身体をつくります。
体調不良になってから薬を飲むような応急処置的な生活は健康とはいえません。
薬に頼らなくても体調を維持できる身体が本当の健康です。
このような健康に対する取り組みは一朝一夕ではできません。
毎日の生活習慣によって時間をかけて身体は作られていきます。
ですから、なんとなく体調が思わしくない人は、毎日の生活習慣をぜひ見直してみてください。
これはちょうど学習にもあてはまるのではないでしょうか。
毎日の学習への取り組みが、そのまま学習の理解度となります。
一夜漬けで直前に慌ててやっても真の実力はつきません。
なんとなく成績が伸び悩んでいるなど、学習に対してなんらかの課題を持っている人は、毎日の学習習慣の見直しが必要だと思います。
このように、学習も健康も、毎日の当たり前のことを大切にする姿勢が大切だという点で、共通点があるのではないでしょうか。
「7つの習慣」のなかでコヴィー博士は、「習慣には『知識』と『スキル』と『意欲』が必要である」と言っています。
学習や健康に対する取り組みを習慣化するために、今自分に欠けているものは何かを意識すると、改善の道が見えてくるかもしれません。
数学を学ぶという過程のなかで、毎日コツコツと習慣化するという姿勢をぜひ身につけていってください。