数学は将来役に立つのか

 

「数学なんて将来役に立つの?」

 

数学に限らず、生徒がよく言うセリフです。

私たちは、なぜ学校で学ぶのでしょうか?

 

 

数学に限らず、学ぶことには2つの意味があると思います。

1つは、学習内容そのものを知るということ。

たとえば、漢字を覚えるなど、知識そのものに意味がある場合です。

学校にはさまざまな科目があります。

自分の興味関心のないものもありますが、学校で学ばなければ知りえなかったさまざまなことがらを知ることができます。

一言で言えば「教養」です。

自分の器を広げる、あるいはアンテナを広げると言い換えることもできます。

学校で勉強したことをきっかけにして興味関心をもつようになり、将来につながる場合もあります。

ですから、知識を得ることも十分意味があります。

 

 

もう1つは、その学習を通して学習のプロセスを学ぶということです。

学習活動は、これが重要な意味を持っていると思います。

特に数学はこの傾向が顕著です。

方程式や関数、微分積分など、特殊な分野の人以外は、特に日常生活で必要ない内容ばかりです。

でも、人間の脳は、学習することで神経細胞のネットワークが強化されていきます。

学習の目的は、この神経回路網を作ることではないでしょうか。

数学の中には、この学習のプロセスが論理的に組み込まれています。

 

1.公式を覚える(インプット)

2.どの公式を使えば良いのか記憶を引っ張り出す(アウトプット)

3.複数の公式を組み合わせて解を導く(論理的思考力)

4、新しい発想で解法を創り出す(創造力)

 

今の学校の学習活動を見ると、多くの科目はインプットとアウトプットでなんとかなってしまっています。

これではAIと変わりありません。

むしろAIの方が優れているでしょう。

ただ覚えたことを確認する記憶学習だけでは不十分なのです。

もちろん、新しいものを創造するためには知識が必要です。

ですから、知識をインプットすることも必要です。

 

人間とAIの決定的な違いは創造力です。

既存のものに新しい価値を見出す。

一見何の関係もなさそうに見えるものどうしを組み合わせる。

そのようにして人間はさまざまなものを創り出してきました。

だからこそ今の社会があります。

 

既存のものにとらわれず、新しいものを生み出せる可能性のある脳を創り出す。

その可能性は未知数です。

そんな創造力を育てるためには、より複雑で難解な学習が必要です。

そのために数学はとてもよい学習材料なのです。

抽象だからこそ、将来何が起こるかわからないさまざまなことがらに対処できる能力が培われるのです。

 

ですから、AIの発達するこれからの時代こそ、数学の学習が必要だと思います。

自分の脳力を伸ばすためにも、ぜひ数学に真剣に取り組んでみてください。

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