塾をやっている私が言うのも変ですが、私は塾や予備校へ行ったことがありません。
でも、国立大学理系学部に現役合格できました。
決して頭がよかったわけではありません。
普通の凡人です。
それなのになぜでしょうか。
私が国立大学に現役合格できたのは、コツコツと努力を続けたからです。
当たり前にやるべきことを、ただ毎日続けてきただけです。
どんな方法で勉強したかというと、数学は必ず予習をしていました。
教科書の例題を見て、解き方をまず自分で考えます。
模範解答を見て、なぜそうなっているのだろうと1つ1つ考えます。
そして、例題にならって問いを自分で解いてみます。
わからなかったところを授業のときに確認します。
この繰り返しです。
問題集は、学校で配布された「スタンダード数学」のみ。
この問題集は3回繰り返し解きました。
30年以上も前の問題集には、今のように丁寧な模範解答がついていませんでしたから、
わからないところは数学の先生に聞きにいきました。
それを中学1年生のときから高校3年生まで、毎日続けていただけです。
これは数学の例ですが、何ごとにおいても、小さなことをコツコツと続けることが大切です。
試験直前になって、慌てて一夜漬けで試験勉強するような応急処置的な対応では、一時的にはしのげても、本当の実力にはなりません。
私はこの地道な努力を続けたからこそ、塾にも行かずに現役合格できたのだと思います。
ここでお伝えしたいのは、大学に現役合格する方法ではありません。
何ごとにおいても、結果を出すためには継続的で長期的な習慣が大切だということです。
花を咲かせ、実をつけるためには、土を耕し、種をまき、定期的なメンテナンスをしながら時間をかけて育てる必要があるということです。
そのことを、数学を学び習得するプロセスの中で体験していただきたいのです。
それはさまざまな分野に応用できるからです。